過去の傷 old wounds/ビジョン心理学チャック・スペザーノ博士 ラブパック・セラピーカード

56 過去の傷 old wounds

過去の傷とは、あらゆる痛みや苦しみは、単なる過去の痛みに過ぎないことの認識を表します。癒しを得て、完全にその意昧を理解するまで、わたしたちは繰り返し古い傷を現在に再現させています。それに対する理解が得られてはじめて、内に抱える苦しいパター ンが癒されるのです。

あなたに対して、またはあなたのかかわる状況に対して過剰な反応を見せる人がいる場合には、その人に愛を注ぎ、支えてあげてください。その姿勢が、痛みのきっかけとなった愛情の欠如を補い、現在に顔をのぞかせている過去の傷を取り除く助けになります。今現在の愛する人との関係や職場の人間関係、あらゆる対人関係には、癒しを求める過去の傷が今このときの痛みや間題として姿を表そうとしているのです。

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このカ ー ドは、まだ姿を見せていないとすれば、これから過去の痛みが顔を出そうとしていることを示唆しています。あなた自身かほかの人に出現するそうした痛みに対して癒しの姿勢をもって臨むなら、不幸と見える状況が生じた場合にも、自分を責めずに前に進んでゆくことができます。それを癒しのきっかけととらえることができれば、いっそう大きな愛と自信と成功がもたらされます。怖れずに痛みと向き合うことにより、自らの力と天の助けをもって、それを変容させることができるのです。周りの人たちの過激な反応についても、それがあなたの助けを求める態度であることを知り、今ここにある痛みはもとより、過去の傷も癒せることが分かれば、賢明な対応ができます。あらゆる痛みは現在に出現している古い傷にほかならないという認識は、気持ちを荒立てる代わりに、人との関係に充足をもたらしてくれるでしょう。そのことに気がつけば、痛みとはどんなときにも古いパタ ー ンを癒すきっかけになることが分かり、痛みを積み重ねていく方向へ向かわずに、癒しを目指す意欲が湧いてきます。

ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士