不十分への怖れ fear of inadequacy/ビジョン心理学チャック・スペザーノ博士 ラブパック・セラピーカード

45 不十分への怖れ fear of inadequacy

不十分への怖れは、大切な人との関係や人生に向き合っていく足を止めるほどの、強い力をもっています。それはわたしたちに、自分は大した人間ではない、だからとてもそのような状況に対応していくことはできないと思い込ませてしまいます。はっきりした理由もなく破局を迎える恋愛や対人関係には、この不十分への怖れがかかわっている場合が少なくありません。

大切な人との関係が深くなっていくにつれて、本当の自分を知られてしまえば、嫌われるに違いないと不安を抱くことがあります。そのような不安は、関係の進展を待たずに破綻させる結果を招いてしまいます。それは、自分がどんな人間であるかが分かったらきっと嫌われてしまうという、誤った思い込みです。そうした思い込みはわたしたちに、パートナー、特に愛する人や特別に惹かれる人を遠ざけるような態度をとらせてしまいます。そのような不安のもとにあるのはつながりの喪失感ですが、その回復に努めて相手とのつながりを深めれば深めるほど、不十分への怖れは解消されていきます。

カードを読む

自分を不十分と考えているあなたの不安が、パートナーに対して心を開くことを妨げています。それはあなたの前進を阻むだけでなく、拒絶を怖れるあまりに、パートナーに背を向けさせてしまうかもしれません。そのような怖れは、自分自身、パートナー、そして状況に対する誤った認識から生じているものです。軽率な行動に走ったり、些細なことを理由に別れを企てたりしないよう、気をつけてください。それは不十分への怖れから生じている不安に過ぎません。このカードを引いたら、自分の抱えているその間違った認識を癒すように努めてください。特に高次の意識に手助けを求めて、癒しの道を探ってください。今は、関係に終止符を打つことではなく、自分の抱いている不安を解消することに力を注がなくてはいけません。このカードを受け取ったのがパートナーの方であれば、しっかりあなたの気持ちを伝えるようにしてください。今ここで何よりも大切なのは、自信を回復することです。

ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士