自立 independence/ビジョン心理学チャック・スペザーノ博士 ラブパック・セラピーカード

46 自立 independence

自立の姿勢には、自分の足で立つ自然なかたちのしっかりしたものもありますが、ここで取り上げるのは、自分自身、自らの感情、パートナー シップを築くためのつながりとの断絶を表す自立です。自立とは、痛みや喪失に対して自分を切り離すことによってつらさを避けようとするときにわたしたちが用いる、三つの代表的な《役割》のひとつです。

自立の姿勢は、パートナーや周りの人たちの依存性をうながしてしまうことが少なくありません。自分自身の欲求や感情に対する不安があれば、わたしたちは自分を頼りにするそのような相手から一刻も早く遠ざかろうとします。自立とは誰もがたどる成長の過程ですが、子供の頃の傷や失われてしまった傷の痛みが強ければ強いほど、そこにとどまったまま前に進めなくなってしまいがちです。それよりはるかに幸せな段階である共存とパートナーシップがその先に控えていることに、気づけなくなってしまうのです。自立の姿勢は受け取ることを難しくさせるため、あらゆることに真剣に取り組んでも、そこには満たされない思いがつきまといます。つながりを断とうとする行為は、自分の感情、欲求や過去の痛みを覆い隠して、都合よくことを運ぼうとする姿勢にほかなりません。

カードを読む

あなたかあなたのパートナーがこのカードを受け取った場合は、つながりを断ち切ろうとする問題について考える必要があります。あなたは、自分自身からも過去の痛みからも、自分を遠ざけています。自分では意識せずに、かつてと同じ痛みを自ら生み出してしまっているのです。自立の姿勢を保っている限り、受け取ることができず、自分の気持ちにも短時間しか向き合えないため、幸せを得ることは望めません。前に進んでいくことに積極的に取り組めば、自分とも周りの人たちともつながりがもてるようになり、より多くを受け入れることができるようになって、今の問題も解決に向かいます。

ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士