嫉妬 jealousy/ビジョン心理学チャック・スペザーノ博士 ラブパック・セラピーカード

79 嫉妬 jealousy

嫉妬は、自分への不安感から生じ、パートナーを囚人のように自分のもとにとどめ置こうとさせます。それは喪失感や無価値感、過去の傷心などさまざまなネガティブな感情から構成されているため、大きな苦痛をもたらします。欠落感による欲求が愛を装っているとしても、嫉妬とは、積極的にかかわろうとする姿勢が欠落していることの現れです。

その人を“必要”とするのは、積極的なかかわりを表す姿勢ではありません。それは、奪い取ろうとすることにほかなりません。嫉妬は、愛情の度合いを測る目安にされることもありますが、それはむしろ、欲求の背後に隠された、わたしたち自身の浮気っぽさの現れです。嫉妬に対するただひとつの効果的な対処の仕方は、それを癒すこと、言い換えれば、自分の感情で相手を罰したり、コントロールをしようとしないことです。手放し、赦し、つながり、信頼し、受け入れて、かかわっていかなくてはいけません。そうすることで、古い傷の痛みが薄皮を剥ぐようにして癒されていきます。嫉妬に苦しむわたしたちは、寄りかかりたい気持ち、怖れや痛みなどを奥深くに押し込んで、自分を傷つけまいとしてそれらから切り離されたふりを装いますが、それで痛みが消えてなくなるわけではありません。そのように未解決のままで内に抱く欲求の大きさが、わたしたちの《自立》の度合いに反映されるのです。

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嫉妬を乗り越えて先へ進んでいけるよう、真のコミュニケーションと癒しを求める必要があります。パートナーが嫉妬に苦しんでいる場合には、安心させてあげてください。嫉妬について何より恐ろしいのは、相手の嫉妬より、自分自身が嫉妬にとらわれることです。依存するパートナーは、二人分の嫉妬を抱えてしまうのです。よきパートナーとしてのあなたが、手を差し伸べて、繰り返し安心させてあげましょう。次にあなたが相手に寄りかかり、嫉妬に駆られたときに、今度は相手がよきパートナーとしてあなたに接してくれるでしょう。あなたかパートナーに嫉妬があるときは、それに対して積極的にかかわっていくことによって、苦しみは癒され、ともに新たなレベルに進んでいけるのです。

ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士