かかわりへの怖れ fear of commitment/ビジョン心理学チャック・スペザーノ博士 ラブパック・セラピーカード

84 かかわりへの怖れ fear of commitment

かかわりへの怖れは、大切な人との関係の進展を阻むだけでなく、わたしたちの成長をも妨げます。そのような振る舞いを見せているのはパートナーの方かもしれませんし、自分自身かもしれません。かかわりへの怖れを生み出しているのは、これから先に傷心と喪失がやってくるかもしれないという不安です。

かかわりへの怖れは、この先に何より大切と考えているもの、たとえば自由や自立性やセックスの歓びなどを失ってしまうかもしれないという不安から生じています。分離や競争や特別意識—すべてつながりを阻むもの― をその本質に持っているわたしたちのエゴが、かかわろうとすることを妨害しているのです。エゴはわたしたちに必死で愛を求めさせながら、決してそれを手にすることを許しません。怖れと罪悪感と権力争いで構成されているエゴにとって、愛やかかわりが何の役に立つでしょう。かかわりへの怖れとは、自分はたいした存在ではないという思い込み、さらには、自分に対してもほかの人たちに対しても、いつまでも感心を寄せつづけられるに値する人はどこにもいないと考える意識の表れです。

カードを読む

このカードは、あなたが特定の誰かを選び取り、その人に対して完全に自分を与えることへの不安を抱いていることを象徴しています。積極的なかかわりをもつことによって不安は解消し、その関係が本物であれば、おのずと好ましい展開を見せてくれます。関係が偽りのものであった場合には、間もなく終局を迎えることになりますが、誰もいやな思いをしたり傷ついたりすることもなく、やがては真のパートナーとの出会いに導かれます。不安の内容がどのようなものであれ、それはかかわりをもつ姿勢によって消えてなくなるのです。互いにかかわろうとする二人は、そのようなかかわりを通じていっそうの自由を得て、人生における大切なことがらに集中していくことのできる自分を見出しています。大切な人との関係に積極的にかかわっていくことで、休験することがらの範囲においては諦める部分があるとしても、そこで得られる経験の奥行きと高み、そしてそれがあなたの人生にもたらす意味において、ただちに補われます。

ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士