61 空想 fantasy
自分の人生に欠けているものがあるとき、わたしたちは空想をします。そこにないものを埋め合わせようと、意識がそれを描き出すのです。自分では空想とそうでないものを区別しているつもりでも、意識の中ではすべてが心象としてとらえられています。
真の愛やパートナーについて空想をめぐらせれば、意識はそれをすでに手にしたものとして記録にとどめ、現実を受け入れる余地を残しておいてくれません。わたしたちは誰しも空想をしますが、空想も期待と同じように、望んでいる関係の成就を妨げる影評力をもっています。空想を手放せば、自分を開き、心から望んでいるそのような関係を手に入れることができるようになるのです。望みを生き生きとイメージして、必ずそれが叶うことを信じ、次にそれを手放してしまえば、ほどなくしてどんな願いも成就することが分かってきます。欲求、孤独感やとりとめのない願望から生まれてくる、何の働きかけも行わない空想は、愛も遠ざけてしまいます。
カードを読む
あなたが時間をつぎ込んでいる夢想や白昼夢は、何も生み出してはくれません。その内容が現実のものにもなり得ることに気づいて、そうして描き出している幻影を捨て去りましょう。すでに過去の人であるパートナーや、これから出会うパートナーについて空想をめぐらせていませんか？ それは幻の世界に生きるのと同じで、前に進み、現実を手にして人生を楽しむことの妨げにしかなっていません。空想を手放せば、自由になった両手を広げて、受け取り、思いを満たすことができるようになります。
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士
