人間関係で成功する18の法則その14パートナーシップをとる

ものごとの初期段階や成功のために、競争が役に立つことはあります。しかし長期的に見て「パートナーシップをとる」意識を持つことで、継続的で幸せな関係をつくることができ、結果としてより大きな成功を作り出すことができます。競争していると、そこから幸せを感じることが少ないので、継続的な関わりが難しくなるのです。「パートナーシップをとる」意識では、人との違いが対立する理由ではなくなります。補い合う、パートナーシップを組む理由となって、人との違いを楽しめるようになります。対等で成熟したリーダーとして、周囲からの信頼も高まるでしょう。パートナーシップをとる力を上げるエクササイズもご紹介します。

継続的な成功と幸せのために、パートナーシップをとる

パートナーシップは、相手と対等な関係を持ち、お互いの幸せ、ビジョン、成功に向けてつながる意欲を持つことから始まります。

あなたの人生の幸せ、ビジョン、成功は、ひとりで実現するのは困難です。
ひとりでは結婚することも、家庭を築くこともできません。

そんなことは知っているという人がほとんどでしょうが、実際に自分から積極的に真のパートナーシップを取ろうとする人は少ないのです。

まず、自分の競争心に気づく

どうして実践が難しいかと言えば、私たちのエゴは「競争」が好きだからです。

このことを研修で受講生に話すと、その通りだと自分の競争心を認める人と、私は人とは競争しないと否定する人がいます。
否定している多くの人は、自分が競争していることにすら気づいていません。

研修内で実習やゲーム、プレゼンテーションなどをやると、自動的に相手や他のグループより、自分たちが認められよう、勝とうとします。

なかには、エレガントに「私はWIN-WINの精神だから、あなたたちのように勝ち負けにこだわらないの」と精神的に相手を負かせて勝とうとする人もいます。

勝ち負けや上下では幸せは続かない

競争心が強いと、継続的な真のパートナーシップを取ることができません。

競争心には勝ち負けという考え方が伴います。
すると、私たちは誰かを敵にしなければならず、競争する敵と自分自身と、どちらが勝っているか自動的に比較するので、どちらが優位か、上か下かという関係を作り出してしまいます。

もしあなたがいつも上にいて勝ち続ければ、相手に魅力を感じなくなるし、負け続ければそんな相手と共にすごしたいと思わなくなるでしょう。

競争心の意識には、幸せや成功は一定量しかなく、制限されている、と信じています。
誰かがより幸せになれば誰かが不幸になる、という考え方は誰も幸せにしません。

もしあなたの家族で競争が起きると、勝った人は罪悪感を持ちますし、負けた人は不満、失敗感、無価値感を持ち、この家族は幸せな家族にはなれないのです。

会社も同じで、内部で勝ち組、負け組がいては、第三者は幸せな成功をしている会社だとは思いません。

パートナーシップの基本は対等な関係性

競争を手放すことは、パートナーシップの第一歩です。
パートナーとお互いに競争を手放したとき、パートナーシップの基本である対等な関係が生まれ、そこに共同創造の土台ができます。

その共同創造の土台の上では、お互いにとって価値観の違いは対立する理由になりません。
この土台がなければ、価値観の違いはケンカを生み、文句、攻撃の理由になってしまいます。
競争心を持ち続ければ、やがて離婚することにもなりかねません。

これは仕事でも同様です。
残念なことに競争心の強い経営者、管理職の多い会社は創業時に活気があり、一時的に成功することがありますが、競争心を手放し、パートナーシップを取り、共同創造の土台をもたない限り、10年も続くことは稀なのです。

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★ パートナーシップをとる能力が高いと・・・

相手を対等とみなし、お互いに幸せになるようつながっていきます。パートナーシップの能力が向上すると成功の豊かさ、楽しさ、親密さを人生で受け取れるようになるのです。
パートナーシップにより、人生の多くのワナである古い傷(過去に体験した痛手からまだ立ち直っていない部分)、うらみ、競争、ニーズ、自立、犠牲(見返りを求めて与える見せかけの愛)役割、対立、勝ち負けを癒し、成熟さを受け取ることができます。

パートナーシップによって成熟さを受け取ると、人生で真のリーダーシップを実践するでしょう。チームを担いだり、
ひっぱったりする自立的なリーダーではなく、チームの一人ひとりとつながりを持ち、対等な関係性を持った成熟したリーダーとして、人々の信頼を得ることができます。
成熟したリーダーは、抵抗しがたい魅力を持ち、多くの才能を与え、多くの人々の才能を開花することができるのです。

★ パートナーシップをとる能力が低いと・・・

自分の価値観を正当化し、人に押しつけることが多くなります。まわりの人に対する批判、差別、偏見、見下すことが多くなり、対等な関係を持つのが困難になるのです。
自分に対しては自意識過剰になったり、自分は特別に扱われたいという要求が強くなります。
対等でない関係を持ち、依存、自立、犠牲が強くて親密感が持てず、ものごとや人を身近に感じることが困難になるのです。自分から人に対して親切に、優しく関わることができず、人間関係が堅苦しく、ストレスを抱えることになります。
チームワーク、人間関係が継続しない為に、目標を達成しても、喜びの体験が継続せず、自身を心から認めることができなくなるのです。

パートナーシップをとる能力を高めるエクササイズ

  1. あなたはどのような人とパートナーシップを取りたいでしょうか?
    その性質を「人間関係で成功する18の法則」の中から選んで、3つずつ書いてみましょう。結婚
    1
    2
    3仕事
    1
    2
    3

    友人
    1
    2
    3

    まず、どのような人とパートナーシップを取りたいのか、自分自身で明確にすることです。
    1の要素を持つ人がまわりにあらわれたら、その人の素晴らしい要素を承認しましょう。

  2. あなた自身が、その人たちに与えられる「人間関係で成功する18の法則」にある要素はどれですか?
    いろいろな形でその人たちに与えてみましょう。

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