Lesson8.選択のパワー
私たちが体験している世界は、自らの選択の結果生じます。
選択は意識下で下すことが可能です。このためイヤなことが続いても、私たちはそれを自分で選んでいることに気づけません。
選択はほんの一瞬で下し、抑えこんでしまうことも可能です。
だからこそ、私たちはその選択の存在にも影響にも気づくことがないのです。
一方で私たちが意識的に下し、ずっと認識し続ける選択もあります。
その種の選択は肯定的なものか、否定的なものかのどちらかです。「中立的な選択」というのはありません。
すべての思考が何らかの選択を象徴しています。
とはいえ、そういった意識が欠如していると、自分の考えが「自動的に思い浮かぶもの」のように思えてしまうものです。
間断なき思考を生み出しているのは、私達のパーソナリティー(または自己概念)にほかなりません。
それらにより、「幸せは私たちの外側にあるもの」という間違った概念が強化されてしまうこともあります。
この種の「人格」は「エゴを裏打ちする自己概念」と考えて間違いありません。
エゴのくだらないおしゃべりはすべて、私たちの中にエゴを打ち立てたり、その力を強化しようとする試みです。
エゴはこうして、私たちの目を「選択のパワー」からそらそうとするのです。
エゴはその幾重にも及ぶ層の中に、成功、親密さ、贈り物、インスピレーション、流れ、恩恵、創造を溶け込ませ、そのための機会をますますわかりにくくしようとします。
エゴは私たちを愛よりもむしろ、心配に引き留めておこうとしているのです。
あなたが望むものを選択しましょう。
一瞬ごとに選択を重ねましょう。
『ア・コース・イン・ミラクルズ』(訳注・原題『A Course In Miracles』。)にはこんな言葉が記されています。
「神が私たちに与えてくださったすべての贈り物の中で、残ったのは選択だけである。だが他のすべてのものを回復するにはそれだけで十分だ。天を回復するにはそれだけで十分なのだ」と。
今日は、自分のやりたいことを選択しましょう。
「今日はこんな1日になってほしい」「次はこんな展開になってほしい」思うとおりの選択を行うのです。
もし選択どおりの結果にならないとすれば、それはあなたがこっそり別の選択をしたり、秘かな策略を練っている証拠です。
もう一度選択し直しましょう。幸せを選ぶのです。成功を選ぶのです。そして愛を選ぶのです。
もし選択すれば、あなたはその選択の質を自分で感じとることができます。
自意識のおしゃべりに惑わされてはいけません。
自分の心で、自分の感覚で、あなたが望むものを選択するのです。
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士