Lesson 77. 受け入れることと成功
成功に不可欠なのは、受け入れることです。私たちが受け入れなかったものは、私たちを打ち負かします。その敗北を受け入れない限り、私たちはいつまでも苦しむことになってしまうのです。ずっと学ばずにいた敗北を正すには、重大な教訓が必要になってきます。
自分の内面に敗北を抱え込んでしまうと、それは自動的に「復讐」に姿を変えてしまいます。復讐とは、自分を傷つけた相手を攻撃するために、その相手や自分自身を傷つけようとする行為にほかなりません。私たちは、相手が自分のしていることと同じことをしているのを見て、結果的に彼らを攻撃してしまいます。あるいは彼らに自分を攻撃させ、自らの〈予言〉を成就しようとしてしまうのです。この苦痛に満ちたパターンは、私たちが「癒しを完了して教訓を学ぶ」という選択を下さない限り、延々と続くことになります。不幸なことに、復讐という態度は、私たちが関わった人全員に持ち越されてしまうのです。
復讐以外の防衛もうまくいくことはありません。私たちは痛みを止めるため、そして、二度と傷つかないために「分離」を試みます。でも、そんなことをしてもコントロールや権力闘争、あるいは受け取れない状態を招いてしまうだけです。これでは本当の意味で傷の痛みを止めたことにはなりません。
「受け入れる」とは、あるがままの状態を許すことです。それ以外のやり方は、痛みとハートブレイクを招いてしまいます。受け入れれば、「抵抗」が前進を阻んでいた分野において、流れに乗ることができるのです。
受け入れることで、手放す状態が自然に導かれます。「自分を止めているもの」よりも「自分が関わっているもの」に目が 向くようになるため、どんどん強くなっていくのです。私たちは教訓を学び、自らの間違いを正していきます。 こうして受け入れることにより、パワーを蓄えていくのです。受け入れたものの好き嫌いはあるでしょうが、それによって滞ることはありません。もはや私たちの抵抗により、「負けのパターン」が進行することはないのです。
今日は自分の人生を見つめてみましょう。あなたが受け入れを拒否しているものは何ですか? あなたの人生をまだ傷つけているものは何ですか? あなたの人生にまだ負けたような感じを与えているものは何ですか?
今日は時間をとって過去を振り返り、あなたが受け入れを拒否している出来事、そしてその関係者の行動すべてを受け入れてください。時間をさかのぼり、自分の両親を受け入れ、彼らの振る舞いを受け入れましょう。仕事面での過去の敗北を受け入れ、そのときの関係者を受け入れ、彼らの振る舞いも受け入れましょう。過去のハートブレイクを受け入れ、その関係者全員と彼らのすべての振る舞いを受け入れるのです。
受け入れることにより、あなたは今日、人生に新たなはじまりと流れを呼び込むことができます。
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士