成功を受け入れる/ビジョン心理学チャック・スペザーノ博士成功心理100

Lesson 78 . 成功を受け入れる

 

成功を受け入れることは、成功に欠かせない要素です。こう聞いて、こんなことを考える人もいるかもしれません。「もちろん、誰だって成功を受け入れているさ。受け入れない人などいないはずだ」-でも、もう少しよく考えてみてほしいのです。

この原則が意味するのは、「私たちが受け取って体験している成功は、自分が受け入れただけの成功である」ということです。 ここで少し時間をとり、あなたがどれだけの成功を手にしているか考えてみてください。それこそ、あなたが受け入れた成功の大きさにほかなりません。自分自身にこう問いかけてみるとよいでしょう。「私はどれくらい成功を受け入れているのだろう?」

加えて、大切なのは「何かの受け入れを拒否すれば、自動的に成功を受け入れられなくなる」という事実に気づくことです。言い換えれば、「何かに抵抗することは、成功に自ら抵抗し、その流れを止めているのと同じである」ということになります。
相手や状況に自分を合わせようとするのは、「受け入れ」ではなく「妥協」です。前者が流れを生み出すのに対し、後者は犠牲を生み出すことになります。妥協とは、一種の「あきらめ」です。そんな状態で、コミュニケーションが完成することなどありません。両者の間に橋が架かることも、解決が導かれることもないのす。

「あきらめ」も「犠牲」も成功につながることはありません。このどちらも、あなたが受け入れるよりもむしろ、批判し抵抗してしまっているものがある、という事実を示しているのです。あきらめにおいて、あなたは成功に対する希望を捨ててしまっています。犠牲において、あなたは自ら重荷を背負うことで、自分を不公平な立場に追いやろうとしています。あなたは解決法を受け取ることを、自分に許そうとはしていないのです。

エゴの解決法は、常に誰かを犠牲にしてしまうことになります。ハイアーマインドの解決法は、その状況の関係者全員を自由にします。あなたが何かをうまくいかせようと自分を偽ってしまうと、そこに「犠牲のパターン」が生じることになってしまうのです。私たちの多くは、本当の自分に犠牲を払わせるような方法で、成功を築こうとしてしまうものなのです。
「犠牲」と「妥協」は、エゴの一般的な戦略にほかなりません。
それにより、私たちは自分自身を見失い、エゴがますますはびこってしまうことになるのです。

ここで、この原則をもう一度よく吟味してください。「私たちが受け取るものは、私たちが受け入れたものである」

どれだけ成功を受け入れるかで、受け取る成功の大きさが決まります。そのことをよく考えてみてください。自分が望むほど成功を手にしていないときは、自身にこう問いかけてみるとよいでしょう。「なぜ自分は成功を受け入れていないのだろう?」

ある程度時間をかけて、思い浮かんだ考えを検討してみてください。それらの考えを理性の光に照らして、よく調べてみるのです。あなたの考えが「成功の一部」として扱われたり含まれたりしていない限り、その成功は「成功」ではなくなってしまうのです。

たとえば、あなたが「本当に成功したら、プライベートな時間を失ってしまう」と考えていたとしましょう。しかし、もし「私生活面での成功」が含まれていなければ、それを「成功」と呼ぶことはできません。

成功を成功としてシンプルにとらえれば、そのような成功に対する怖れを、自分の成功概念に統合することができます。それらの考えが発するエネルギーをひとつにまとめることができるのです。

あなたは今、自らすすんで成功を受け入れたいと思いますか?

どれくらい受け入れたいと思いますか?

今日は「私は成功を受け入れる」という言葉のパワーを活用しましょう。少なくとも1時間に一度、心をこめてこの言葉を口にするようにしてください。

ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士