DAY 26. Role playing ロールプレイ
ロールプレイ(人や状況になりきること)は理解を深め、それによってニーズや痛み、怖れから私たちを解放する方法です。それは前進するという成果を作りだすために効果的に使うことができます。あなたがまだ、その人との間に未完了の課題が残っていると思うのなら、誰を取り上げてもかまいません。理解が解放する力を授けてくれるからです。
最初のポイントは友人など、協力してくれる人を得ることです。これは電話でもできますが、直接会った方がより効果的です。もし誰かと一緒にできない場合は、録音テープかビデオテープに、あなたのエクササイズと体験を入れておくのも、役立つかもしれません。
EXERCISE
最初のパートは目を閉じるところから始めます。誰かとの間で一番大きな誤解があった時のことを思い出しましょう。あなたがその時の彼らだと想像してみましょう。彼らの体になったらどうかを感じてみましょう。そのすべての感覚を体験しましょう。この感じが完璧なものになったら、次に彼らの立場に立って、その感情を自分が感じているところを想像してみましょう。
彼らは何を感じていますか?
そのすべての感覚を体験しましょう。この感じが完全なものになったら、今度は彼らの思考回路を持ったらどんなかを感じてみましょう。
彼らは何を考えていますか?
彼らの心にいつもあることは何でしょうか? その感覚を体験しましょう。
このエクササイズを終えたあとで、彼らになってみてどんな感じだったか、そしてなぜ彼らはそうだったのかについて、あなたの考えを書き出してみましょう。
次のセクションでは、あなたが以前のパートナーになってみましょう。彼(彼女)がしたことやその理由など、わからないままになっていることを、友だちがあなたに質問するのです。もし協力者がいない場合は、自分で質問してみましょう。
最初に、さっきもしたように、あなたの昔のパートナーの感情を感じてみましょう。もし、あなたが自分ひとりでやっているのなら、自分には理解しがたいことを以前、彼(彼女)がしていたのはいったい、何があったからなのかを聞いてみましょう。どのくらい長く彼(彼女)がそういう気持ちを感じていたのか、そしてどこでそういう感情が始まったのか、たずねてみましょう。
次に、友人にあなたの以前のパートナーになってもらいましょう。あなたのパートナーとして、二人の生活や関係を聞き、感じ、見てもらいましょう。その人に頼んで、あなたの以前のパートナーがあんなふうに振る舞ったのは、どんな体験をしていたからなのかを直感的に感じてもらいましょう。あなたの協力者には、ただ演技をし、彼(彼女) の真似をして話してもらうのではありません。そこで起きていたことを感じとり、説明してもらうのです。以前のパートナーとしてのロールプレイによって、その人がああいう態度に出たのはどういう気持ちを感じていたからなのかを伝えてもらいましょう。
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士