DAY 24. Letting go of the bad, letting go of the good 良いことも悪いことも手放す
以前に何かを手放したことがある人なら、たぶんわかると思いますが、私たちは初めに人間関係のつらかったことを手放し、次によかったことを手放します。
最初はその関係のつらかった点に固執し、とらわれていることに気づきます。そして、いやな感情やうらみつらみなどの問題をなんとかしようとします。けれどもそのうちに、そういったことはものの見方によるものだと思えるようになり、重くのしかかったり、苦痛に思えるものではなくなってきます。痛みを通り抜け、あなたを引きこもらせていたものをなんとかして解消させるのです。
さて、その人間関係がまったく否定的なものだった場合は別として、次にやって来るものはまったく異なったものとなります。あなたはよかったことについてばかり考えている自分に気づくことでしょう。そうなると、自分の愛したものを手放すことはいっそう難しくなり、より多くの時間がかかります。それは人間関係の中で対処していかなければならないことにはいつもいやなことが多く、それに慣れすぎていて、 よいことを手に入れるのは難しいと思っているからかもしれません。 ほとんどの異性関係においては、パートナーが去ったあとも、それに長いこと強い愛着を持つのはよいこととされます。死後、亡きパートナーは聖人のように祀り上げられ、理想化されることもしばしばです。今あなたが手放す過程のどの段階にいるのかを、あなたが悪いことを手放そうとしているのか、よいことを手放そうとしているのかによって推し量ることができます。
パターンを繰り返さないために、否定的なことを解決し手放すことは大切なことですが、それと同時に、次の関係でも手に入るように、よいことを手放すことも大切なことなのです。
EXERCISE
最初に、あなたが離れられないでいる人間関係について、 いやな感情や状況があれば、それを書き出してみましょう。
次に、あなたの前のパートナーに執着を持っているよいことについて、どんなことでもいいですから、書き出してみましょう。
これらをあなたのハイヤーセルフにゆだねてみましょう。もちろん、もしあなたがもっと効果的で好ましいと思える方法を他に見つけられれば、それを使ってみましょう。
信頼し、新しく開かれた心を持って、前に進みましょう。
「いままでの人生で、よいことも手放しましょう。これからの人間関係で、またそれが手に入るように」
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士