成功を楽しむ
私たちはついに成功の怖れを克服したのですから、成功を楽しんでよいのです。なかには、ある段階を過ぎると働けば働くほど効果的ではなくなるということに気づかず、一生成功をめざして懸命に働き続ける人もいます。もしも自分が働きすぎているとしたら、何かがうまくいっていません。
勤勉は、若い時、あるいは何かの初期段階であれば、必要であり、賞賛に値することですが、自分のもとで他の人たちに働いてもらうという段階になると、ハードワークは運営や委任に比べるとあまり効果的ではなく、むしろ逆効果です。
ある時点で私たちは成功への自信を高めます。こうなると一歩ずつ自分を駆り立てずとも成功を受け取り、楽しめるようになります。
自信がないから私たちは懸命に働き続けるのです。しかし進化するにつれ、これは成功を先延ばしにする方法となります。がんばることが、ネガティブな感情や自己概念を補うため、そして成功、贈り物、機会を避けるために私たちが使う最高の役割、補償行為の形となります。
リーダーとして私たちには、内省、ひらめき、直観、優先順位の決定、権限委任、学び、問題解決、配慮、そして率いている人たちへのコーチングの時間が必要になります。私たちがリーダーシップと配慮で彼らをサボートすることにより、彼らは仕事で私たちをサボートしてくれるのです。
成功は、全面的に受け取ることにオープンでありながら、完全に自分自身を与えることを選択し、コミットするところからやってきます。
私たちの多くは楽しみきれないほど成功しています。成功しているにもかかわらず、私たちはそれを感じることができないのです。
自分が十分でないと感じているので、成功も十分ではないのです。たとえ頂点に達したとしても、そこに居続けるために戦いこそすれ、立ち止まって達成したものを楽しもうとはしません。成功しようがしまいが、私たちは自分を駆り立て続けるのです。
成功を受け取り、楽しむと、休息や人生の次なるステップに何が必要なのかを見せてくれる新しい展望がやってくるにもかかわらず、私たちは成功を受け取り、楽しむことにオープンではありません。
成功への心構えができ、礎をいったん作ってしまえば、あとは勇気と成功を受け取り、楽しむ価値が自分にはあるという意識が必要なだけです。
エクササイズ
今日は、懸命にではなく、賢明に働く時です。
成功への扉を開き、今日、そして毎日やってくる成功を存分に味わってください。
もしも働きすぎであれば、何を避けているのか、そしてなぜ避けるのかをじっくりと見てみましょう。
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士