マニフェスト(具現化)
マニフェストとは、選択、思い描くこと、あるいは強烈な感覚を創造的に使うことを通して、望むものを実現させるパワーです。
マインドは文字通り選択を通してまわりの状況を作っていると理解し、欲しいものを目で見、感じ、そして手放す、これがマニフェストです。
マニフェストの仕組みをいったん理解すれば、自分やまわりの人の人生を築くためにこの能力を意識的に使うことができます。
どんな場合でも、私たちは観念、想念、願望、祈り、選択など、私たちを幸せにしてくれると思っているものに基づいて、シナリオを作ってきました。
マニフェストとは、人生をよりよくするために気づきを持ってこのパワーを使うことです。この能力にもっと気づくようになると、それは贈り物となり、現在の状況、あるいはこれからまさに展開しようとしている状況に対して大きな影響力を持つようになります。
私たちはしばしば自分を幸せにしてくれるものについて思い違いをしたり、あるいは大きな葛藤を持ったりします。個人的な進化とは、癒し、パワー、そして何を本当に望み、何が本当に私たちを幸せにするのかを知ることです。
私たちが持っている無益な想念や願望は私たちだけでなく、世界にも影響を与えます。また、私たちが気づいてもいない隠れた想念や観念の影響も同様です。私たちが抑圧している自己嫌悪や自己攻撃は、他の人からの攻撃という形で自分に戻ってきます。こうした攻撃は、自分を幸せにするはずだと思ったものについての誤った観念から来ています。
今や、自分自身と世界を救うために、良心と自覚を持ってマインドのパワーを使う時です。自分はパワフルではないというふりをしていても、あなたが否認している真実が変わることはありません。
効果的になるには、望んでいることに関していかにマインドが二分されているか、また望んでいるものを手に入れることにいかに怖れを持っているかに気づくことが必要です。こうした罠に加え、私たちはマインドの最も深い部分で、反逆、復醤といった自分にとっても非常に痛みとなる状況を作り出しては、そうした問題を背負い込みます。真実の愛を例にとってみましょう。
誰もが真実の愛を望んでいると言いますが、実状を見ると、 言っていることとは大違いです。多くの場合、私たちを止めているものは、怖れ、自分には価値がないという思いや、 真実の愛よりニーズを満たすことの方がより重要だと思っていることに関係しています。復響、自分勝手、支配、古いツケの清算、しがみつき、自分を安全確保、状況のコントロールなどが、真実の愛を邪魔しているほんのいくつかの例です。
マニフェストするには、望むものを実現させることは可能ですが、私たちが与え、受け取り、それを楽しむことができるほど十分に成熟していないと、自らの分離感や未熟さのせいで、その機会を見落としてしまう可能性があると認識しておくことが重要です。
同様に、マインドはまさに文字通りに機能するのだと認識することも大事です。
望んでいることをどのように 思い描き、どのように言葉にするかに注意してください。 このいい例に、片手が不自由だった男の話があります。その男は願いをかなえる井戸に硬貨を投げ入れ、一方の手がもう一方の手のようになりますようにとお願いしました。すると両方の手が動かなくなってしまった、という古い話です。
エクササイズ
マニフェストはシンプルです。
気がつかないかもしれませんが、あなたはいつでも具現化を選択しています。今回はそれを意識的にしてください。
あなたが望むことを見、聴き、感じ、選択してください。
そしてそれを手放します。あなたの注文したものが今やってきつつあると知り、成りゆきを楽しみに待ってください。
特に朝、目覚めた時と夜寝る前にこれをしてください。この時間はエゴが最も弱くなる時間帯です。
もし何か否定的なことやつらいことが起きたら、ある レベルではなんらかの理由であなたがそれを頼んだのだと認識してください。それは間違いでした。ハイヤーマ インドにその間違いを取り除くか、変容させるよう助けを求めてください。
できるだけ速やかに癒し、そのレッ スンを学ぷことができるようお願いしてください。この状況があなたの意思でもなければ、あなたに対する神の意思でもないことに気づいてください。
真実をお願いしてください。何を望んでいるのかをできる限りありありと思い浮かべ、もう一度選択し、そして手放してください。いったんマニフェストの仕方を習ってしまえば、数秒でできるようになります。
マニフェストをする場合、常に皆が勝つようマニフェストします。もしも自分だけが勝ち、他の人たちが負けるようにとマニフェストすると、あらゆる罠があなたに向け仕掛けられることになります。他の人に対して願ったことから自分だけ逃れることはできません。
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士
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