DAY 23. Letting go and your higher self 手放すこととハイヤーセルフ
私は心理学博士で、主にセラピーを用いて治療を行う、人間の心についての専門家であり、科学者ですが、セラピー中にも、それ以外でも、私はあまりに多くのハイヤーパワー(高次元の力) に接してきたので、 とてもその力を割り引いて考えることができなくなりました。人間の心には魔法や奇跡を可能にさせる力が潜んでいます。私は人の心のこの部分について学び、それを役立てることに身を捧げています。
「高次元の力」「創造主」 「 キリスト意識」 「仏陀の意識」 「ハイヤーマインド」「聖霊」など、好きなように呼んでみてください。別にその価値が下がるわけではありません。それはすべての答えを知っているあなた自身の心の中のある部分のことで、人生を簡単にしてくれるものです。もしあなたがこれをまったく信じなければ、心理学的な手段から、あるいはもっと他の初歩的な手段からも、取り残されてしまうことでしょう。最善の方法は、常に 「恩恵 (*)」とともにあることなのです。
「人間の心の探検家」 として20年余りを費やす中で、私はたくさんのことを発見してきました。そのうちのひとつに「自分でなんとかしようとすると困難は増すだけ」というのがあります。これは自立した傾向を持つ 人々にありがちな弊害です。
相互依存にいる人々は、他の人々と協力し、また 「恩恵」 によって素晴らしい仕事をします。まった<問題がないわけではないのですが、このような人々は、全部自分でやろうとしなくても良いのだということをすぐに覚えてくれます。私たちが自分でやろうとしているのは、何かを証明しようとする時だけなのです。「柑互依存」にいる人々は他の人々と、またハイヤーセルフと健全なかたちで関わっています。彼らは人間関係も、「受け取る(*)」ことも上手なのです。
執着を手放すごとに、あなたは相互依存と再統合に導かれるか、あるいは失った絆を認識できるようになるかのどちらかです。これは執着から来るものでないので、そこには苦しみはなく、失うことへの恐怖も感じず、 つまりそこにば怖れは存在することがありません。私たちはハイヤーセルフとつながればつながるほど、執着するよりも創造的である方がずっと満足でき、物事がうまく行くということがわかり、より楽に、恩恵に満ちた人生を送ることができます。
あなたのハイヤーセルフの仕事は問題を解決し、答えを出し、不可能に思える状況からあなたを救うことにあります。だいたい私たちは、いつも通りの考え方でやっていきたいと思っています。 つまり、たとえそれがみじめな人生でも、少なくとも私たちはコントロールを握っているということなのです。このコントロールは価値のあることですね?
手放すことは簡単にできるかもしれません。それをハイヤーセルフの手にゆだねるのです。 しがみつくことはあなた自身から、つまり 「あなたそのもの」から隠れる方法でしかありません。あなたは本当は誰ですか? 何を成し遂げるためにここ(今生)に来たのですか? ここに来る前に約束したことは何ですか? どんな貢献をしたかったのですか?
しがみつくことは自分が生まれてきた目的を達成することを、できるだけ遅らせようとする罠です。時間を大切にしなければ、あなたは消耗してしまいます。これ以上、あなた自身をおろそかにすることは価値のないことです。もう一度、始める時が来ているのです。
EXERCISE
あなたが手放そうとしている人が誰であれ、それをあなたのハイヤーセルフの手の中にゆだねてみましょう。 あなたは自分が手放していることを思い描き、感じることができるかもしれません。その時にあなたは祈ってもいいし、何か言葉を発してもよいのです。この後に、たいていは安らかな気持ち、代わりに贈り物を与えられたような気持ちになります。気持ちを楽にして、あなたのハイヤーセルフにその人をまかせてみましょう。
さあ、あなたの未来をハイヤーセルフの手にゆだねましょう。今日は、怖れや気がかりなこと、心配、憂鬱、罪悪感など、いやな気持ちをみな、 ハイヤーセルフの手にあずけましょう。
「しがみつくことはあなた自身から、つまり『あなたそのもの』から隠れる手段でしかありません」
*「恩恵」
天の恵み。神や宇宙からの無償の愛の表現。自分を愛し理解し守り、導いてくれる力。
*「受け取る」
心を開いて人や状況をありのままに受容し、喜びや感謝を感じられることのできる能力。周りの人や宇宙からの援助が簡単に得られるようになります。
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士