不平不満の段階/ビジョン心理学チャック・スペザーノ博士成功心理100

Lesson 88. 不平不満の段階

 

不平不満は、 ニーズと批判の組み合わせで成り立っています。そしてそのニーズと批判はそれぞれ、喪失と罪悪感から生じています。つまり、私たちの不平不満には、ありとあらゆる感情的な浸り込みの段階や程度が存在するのです。

これらの段階は「文句」からはじまり、やがて「不機嫌」に姿を変え、そのあと「悪い態度」となり、そこから一気に 「暗闇」に転じることになります。この崩壊は、無意識自体が破壊されてしまったように思えるほど強烈なものです。なお、この崩壊は自然の脅威として姿を表すこともあります。たとえば地震や台風、あるいは私たちに脅威や怖れを与えるような超自然的な現象はその典型例と言えるでしょう。

大抵の場合、不平不満は抑制されていますが、結局は「浄化」を求めて表面に出てきてしまいます。そうなるよりも先にそれらを癒してしまう方が、はるかに楽であることは言うまでもありません。

不平不満がニーズと批判で成り立っていることを考えれば、「すべての不平不満は自己不満である」と言っても差し支えないでしょう。Lesson60で掘り下げたとおり、心の最も深いレベルにおける喪失は「選択」、もしくは「大切にしないこと」を通じて生まれてしまいます。通常、そこには自分に関する無数の罪悪感が絡んでいるため、私たちの多くはこの選択のレベルを詳しく調べることができません。そしてそのせいで、うつ状態にはまりこんでしまうのです。うつとは、他者および人生に対する不平不満にほかなりません。それらに対する買任をとることができないと、どうしようもない無力感に襲われてしまうのです。

すべての問題は不平不満にほかなりません。その問題の大きさが不平不満の段階(文句、不機嫌、悪い態度、 暗闇への転落)を示しているのです。すべての問題は、現在における誰かに対する不平不満にほかなりません。そしてその現在の不満には、あなたの過去の誰かに対する不平不満が反映されているのです。

今日は、あなたの問題(あるいは不平不満)を3つ取り上げ、よく調べてみましょう。次にあげる質問を自分に投げかけてみてください。

その問題(あるいは不平不満)はどの段階のものか?

それは何に関することか?

それは誰に対して向けられたものか?

その相手への不平不満の下に潜んでいる、自分自身に対する隠れた不平不満とは何か?

あなたは消極的に自分自身と他の関係者全員を許したいと思うか?

「自分自身と関係者全員を許す」という選択肢の他には、「これからもその問題を抱え続ける」という選択肢しか残されていません。このことをよく肝に銘じておいてください。すべてはあなたの選択にかかっています。賢明な選択を心がけましょう。

それぞれの問題(あるいは不平不満)について、これらの質問をくり返してみてください。それらの答えを次に書き込んでみましょう。

〇ひとつ目の問題       〇ふたつ目の問題        〇3つ目の問題
(または不平不満)      (または不平不満)       (または不平不満)

≪1.どの段階のものか≫

≪2.何に関することか?≫

≪3.それは誰に向けられたものか?≫

≪4.自分自身に対する隠れた不平不満は何か?≫

ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士