Lesson 84. 仕事で惰性に陥ったとき
仕事やキャリア、人間関係において正しいことをしているにもかかわらず、それがうまくいかないとき、私たちはひどく混乱してしまうものです。成功に必要なあらゆる手を尽くしているのに、何も進歩が見られない … 。そんなとき私たちはスランプに陥り、一歩も前に進めないような気分に陥ってしまいます。一生懸命やっているのに、それがすべて空回りしてしまう状態です。このように、一歩も前進することなくエネルギーを無駄造いしてしまうのは、そうは思えないかもしれませんが、私たちが怖れによって停滞してしまっているからです。
怖れは私たちの自由を奪います。私たちの力を溶かしてしまうのです。怖れは、私たちの内部にどこか漏れがあるかのように染み込んでいきます。そして権力闘争や役割、エディプス ・コンプレックス、競争などの下にずっと隠れ続けてしまうのです。怖れにより、私たちはゴールまでの距離がなかなか縮まらないように感じます。あるいはいくら近づいても、ゴールが自分からどんどん遠のいていくように感じてしまうのです。
ときに私たちは、ある人生の出来事に対する怖れを 一生拭えないことがあります。PTSD(心的外傷後ストレス障害)なら対処可能なレベルにあるため、治癒が可能です。ところが、私たちはその怖れの根本原因には取り組もうとしません。このため私たちがその怖れに気づかないフリをしても、その怖れは私たちの人生の一部として留まり続けてしまうのです。
今日は、この怖れの根本原因を解決するようにしましょう。次の質問を自問してみてください。どんな答えが心に浮かんでも、それを信頼するようにしましょう。
もしわかるとしたら、私にとって一番恐ろしい出来事が起きたのは何歳の頃だろう?
もしわかるとしたら、その出来事に関わっていたのは誰だろう?
もしわかるとしたら、それはどのような出来事だっただろう?
もしわかるとしたら、その出来事はそれ以降、私の人生にどのような影響を与えてきただろう?
その出来事にさかのぽり、あなたと関係者全員を「自分の中心(平和と純真さが宿る場所)」に戻してくれるよう、あなたのハイアーマインドにお願いしてみましょう。この変化によって、その出来事に関するあなたの全体像と感情がどのように変わるか注意してみてください。
あなたのハイアーマインドに、より高く、より深い中心に戻してくれるようお願いしてみましょう。
その場所からどんな風景が見えますか? その場所はどんな感触でしょうか?
もう一度ハイアーマインドにお願いし、「第3の中心 (さらにまばゆい光と恩恵に満ちた場所)」に戻してもらいましょう。
再びあなたの心の風景を訪れてみてください。その場所からどんな風景が見えますか? その場所はどんな感触でしょうか?
もう一度ハイアーマインドにお願いし、より高くより深い「第4の中心(さらに大きな愛と喜びに満ちた場所)」に戻してもらいましょう。
その場所からどんな風景が見えますか? その場所はどんな感触でしょうか?
あなたは好きなだけ自分の中心を訪れて心の風景を取り込み、その状況全体に喜びや光をもたらすことができます。穏やかな風景にたどり着くまでに、この作業を何度もくり返さないといけないように思えるかもしれません。もしそうなら、それはその特別な出来事の中に、あなたの幼少期の出来事、あるいは先祖や魂のレベルでの出来事が溶かし込まれてしまっているからです。その出来事に取り組むたびに、自分の中心に戻る作業をくり返すようにしてください。そうすれば、以前の出来事にも影響を及ぼすことができます。あるいは、あなたの直観を活用してその出来事の原因となった出来事までさかのぼり、先の「質問をして自分の中心に戻る」というプロセスを用いながら、それを一掃することも可能です。
今日から3日間、このエクササイズを少なくとも1日1回実践してみてください。心に思い浮かんだいかなる出来事も変容し、平和な気分を呼び込み、新たなレベルの自信に到達できるでしょう。スランプ状態から脱出し、新たな船出をすることが可能となるのです。
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士