Lesson7. まず神の国を求めよ
これは精神面での成功に関する最初のレッスンです。
私がスピリチュアリティ(精神的な豊かさ)と神について言及する場合、そこには愛、幸福、意味、喜び、一体感、全宇宙のスピリット、もしくはあなたが個人的に体験する、あらゆるスピリチュアルなつながりが含まれていると考えて下さい。
聖書には、主イエスのこんな言葉が記されています。
「まず神の国を求めよ。そうすればすべて与えられる」―この言葉は、私たち全員に対するメッセージです。
キリスト教信者であろうとなかろうと、この言葉に従うことにより、あなたはシンプルな人生を送ることができます。シンプルな人生とは奥深さ、賢明さ、喜びに満ちたものです。
エゴが声高に吹聴するように「退屈」なものではなりません。私たちは外部からの刺激を必要としなくなります。たとえば「至福の喜び」のように、自分の内部に刺激が溢れているからです。
私たちが求めている「この世の成功」は例外なく、天に至る道の途中に何らかの形で存在しています。
それらはすべて、私たちが真の意味で成功し、幸せになるために必要不可欠なものと言えるでしょう。
一番大切なものを追い求めることで、私たちは数多くの障害物や回り道を回避することができます。そのうえ、自分を決して幸せにすることのないものを追いかけてしまったときに感じる、深い幻滅感も避けることができるのです。
「天」とは「一体感を経験すること」です。
この経験に物事や事物はいっさい介在しません。それは物質的ではない、スピリチュアルな経験のことなのです。
この経験を経た人は、完全な愛と喜びという感情について語り、認められ慈しまれるという体験について語り、皆がその一部である輝く光と愛のビジョンについて語ります。
この一体感の中で彼らは神を知り、神が自分たちを知り尽くしていることに気づくのです。
やがて彼らは「自分たちは時間にとらわれたばらばらのエゴである」と気づき、驚嘆とユーモアを体験することになります。
神の国の探求は、愛によって成し遂げられていきます。
愛は目標であり、その目標を達成する手段でもあるのです。
私たちの誰もがそのことを知っています。
ここで実践的なエクササイズを紹介しましょう。
毎朝の目覚めと共に、その日が愛情に満ちた一日になるような目標を立ててください。
そして1日の終わりに、その日の自分を振り返ってみるのです。
成功できた分野とできなかった分野に注目してみましょう。
成功できなかった分野があれば、目標を立て直してください。
成功できなかったからといって、自分を非難してもかえって逆効果です。このことを肝に銘じておいてください。それよりも自分を愛する道を選択するのです。
自分自身を愛することなしに、他人に愛を届けることなどできません。
「まさしく天からの預かりもの」をあつかうような気持ちで、あなたの周囲にいるすべての人びとを愛しましょう。
1日の終わりに、あなたが十分愛を与えられた分野と与えられなかった分野を振り返ってみてください。そして次の日にはもう一度、愛することにコミットしてみましょう。
愛は私たちを進化させ、周囲の人びとを更なる成功へと導きます。
愛は癒しです。愛はつながりです。愛とはそれ自体を分かちあうものにほかなりません。
愛は常に分離よりもむしろ、救いの手を差し伸べる道を選びます。
愛は寛大で、怒りや貪欲さとは無縁です。
愛は信頼です。信頼は自信をもたらし、自信は成功をもたらします。
愛は与えます。だからこそ愛は常に受け取れるのです。
愛はコミュニケーションにおいて重要なのは、愛そのものにほかなりません。
愛は怖れを知りません。
愛は喜びをもたらし、幸せをもたらし、豊かさをもたらします。
そして愛は天をもたらします。愛とは天のことなのです。
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士