Lesson 20. 成功不足は 「受動攻撃」の形をとる
ここであなたの人生を振り返ってみてください。あなたはどれだけ成功した人生を歩んでいるでしょう? あなたの人生の中で、成功が足りない部分をよく調べてみてください。そのような部分は、一見怒りとはわからない形で何らかの怒りを発散しているものです。自分の怒りを隠そうとすると、その怒りは「引きこもり」、あるいは「受動攻撃」という形に姿を変えてしまうのです。「受動攻撃」とは、戦いなどでよくあるように、我が身を守るために相手を攻撃する方法です。しかし、この受動攻撃が成功することはありません。たとえ最初は成功したように思えても、このことに変わりはないのです。
私たちから受動攻撃を仕掛けられれば、たとえ攻撃に気づかなくても、周囲の人びとはますます怒りを募らせてしまうでしょう。どのような形であれ、こちらが攻撃的な行動をとれば、相手から攻撃されることになってしまうのです。たとえば、私たちの対外的な攻撃が「周囲の人びとの文句」という形で少しずつはね返ってくることもあるでしょう。ときには一度にどっとはね返ってきてしまい、ひどく不公平に思えることもあるはずです。自分自身の怒りは打ち消しているため、まるで相手から一方的に捨てられたり、責められているように思えてしまうでしょう。でも自分で蒔いた怒りの種は、自分で刈り取る必要があるのです。
受動攻撃が成功を導くことはありません。にもかかわらず、あなたは特別な人に受動攻撃を仕掛けてしまいます。その相手とは誰でしょう? あなたが自分の成功不足の責任を押しつけようとしている、大切な人とは誰でしょうか? 自らの成功を台無しにしても、受動攻撃をする価値があると思いますか? あなたは自分の歩みを遅らせるために、その相手を利用してはいませんか? ほとんどの場合、相手はあなたから攻撃されていることさえ知りません。自分の成功不足を理由に誰かを攻撃
する … … あなたはそんなやり方で、自分の人生を決定したいと考えているのでしょうか? あなたは自分の不成功の言い訳に、その相手を利用してはいませんか? あなたが本当に求めているのは成功ですか、それとも誰かを攻撃することですか?
本気になれば、あなたは自分の怒りを癒すことができます。あなたは自分の怒りを癒したいと思いますか? ー これらは重要な質問です。あなたの成熟、そしてあなたの成功が、これらの質問の答えにかかっています。人生とは、あなたが「こうあってほしい」と思うとおりに進むものです。さて、あなたはどのような人生を求めているのでしょうか?
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士