Lesson10.成功を選ぶ
今日の原則はごくシンプルです。
今、自分がおかれている状況について考えてみましょう。その状況の成功に必要な選択はいくつか、自分の直観に訊ねてみてくださ い。
ふたつ思い浮かんだら、あなたの心に2重の層がある証拠です。通常私たちは、少なくとも成長の3段階のどこかの地点にいます。どんな数が思い浮かぼうと、心にそういった異なる層があるのは珍しいことではありません。その場合、成功のための選択を何度もくり返せばよいのです。
ハー トとマインドの力を結集して選択を行えば、その選択が何層にもわたってあなたの心に浸透する場合もあります。成功を選ぶプロセスを完了するたびに、その感覚を十分味わってみてください。
あなたにとって世界はどのように見えるでしょう?
あなたは世界をどのようにとらえているでしょうか?
もしひとつ以上のレベルがあるなら、次のレベルヘ移行するたびに自分の「卒業」を楽しんでみてください。
ここまでの手順を終えたら、こう自問してみましょう。
「もしわかるとしたら、私が人生において成功を生み出すためには、いくつの選択が必要だろう?」
直観に従って答えます。
「それはおそらく ( )個だ」—この答えは人によってさまざまです。どうかそのことを忘れないでください。このエクササイズで一 番大切なのは、自分の答えを信用することなのです。
たとえばあなたの答えが「789個」なら、その数字を紙に書き留め、その紙を手近に置くようにしてください。そして成功を選ぶたびに、古い数字(「789」)を線で消し、新しい数字(通常なら、ひとつ少ない「788」)に書き換えるようにします。なお、この場合も強力な選択を下せば、複数の層を 一掃することが可能です。
今日は数分間かけて成功を選び、あなたの数字を減らしてみましょう(たとえば「789」を「786」に)。1 日のうちに、成功を選択する時間をときどき設けるようにしてください。これを習慣化したい人は、瞑想後のように心がいつもより澄み切った状態のとき、あるいは、自分の目標を見つめ直したあとなどに選択を行うとよいでしょう。
「人はどんなときも、いかなる特殊な分野に関しても成功を選ぶことができる」ということを忘れてはいけません。あなたには「選択のパワ ー 」があります。このやり方に従えば、あなたはそれまで隠れていた否定的な選択をやすやすとひっくり返すことができるのです。
答えがもっと大きな数字だった場合、重要な区切りごとにまとめて選択することが可能です。たとえば答えが「6788個」だったら、「788」を象徴する成功の選択をひとつ下し、それから「1000」ごとに成功の選択を下すようにするとよいでしょう。このやり方なら、一度の選択でおよそ1000個をカバーすることができます。最後に、「あといくつ、成功のための選択を下す必要があるだろう?」と自問すればよいのです。
答えが大きな数字だった場合、こんなやり方もあります。
「私が下すべき成功の選択数」ではなく、「私が下すことの可能な成功の選択数」を自問し直してみるのです。これによって答えが小さな数字になることもあれば、さらに大きな数字になることもあるでしょう。そのいずれにせよ、毎回心をこめて成功を選ぶようにすれば、あなたの人生の構築にも役立ちます。これはあなたの心を活用するための、実に建設的な方法なのです。
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士