人を恨むのをやめる
誰かに対しで恨みを抱かずして、あなたが問題を持つことはあり得ません。恨みが問題や誤解を作り出します。ですから恨むことをやめようとする意欲が、恨みの対象になっている人を自由にするだけでなく、自分をも問題から解放してくれるのです。
問題とは、誰かに対して「おまえが私を傲つけた、失敗させた、愛してくれなかった、十分に大切にしてくれなかった」と言って、他の人を非難することです。
恨みは、なんらかの形で自分が誰かの被害者にさせられたという感情から生じます。この状態は自らの貨任を回避し、自分の側にもその出来事を作り出した、いわば共謀の想念や感情、パターンや選択が隠れていたということを否定するものです。そればかりか、恨みは他の人に対して非難していることに、実は自分がひそかな罪悪感を持っているということでもあります。ですから恨みをやめることは、自らの“出来事に対応する能力 (response-ability)” のレベルを回 復させるだけでなく、内面に隠れている罪悪感を解放し、外側に現れた間違いを訂正することをも可能にするのです。
他の人に対する恨みを手放すのは、自己攻撃を放棄することでもあります。これは新しいレベルの成功、自信、そして、受け取る能力を生み出します。
エクササイズ
あなたが持っている問題を想像してください。この問題を引き起こしたもともとの恨みは、誰に対してのものかを自らに尋ねてください。
自分自身を今の場所にとどめておきたくないなら、この恨みを手放しているところを想像してください。そうするとあなたも相手の人も前 に進むことができ、自由になれるのです。
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士