真実の自分自身
もしも自分が誰なのかを知れば、本当に欲しいものは何なのかわかります。
大人になるまでに、私たちは多くの役割を演じ、多くのパーソナリティーを得てきたので、何が本物なのかを見失ってしまったのです。その結果、いとも簡単に誰だかわからない名前だけの死亡記事になって終わってしまうわけです。
私たちは数多くの偽りのニーズや願望を持っています。それらのもとになっているのが、同じように無数にある偽りの自己や自己概念であり、これらはすべて感情的な挫折や絆の喪失から始まっています。こうして私たちは多くの時間を無駄にし、時間に振り回されてへとへとになります。もし自分を欺き、裏切ってしまうと、私たちには本当に真実でいられる相手が誰もいないということになります。
自分を誰と思うかで、私たちの方向性と行動が決まります。価値観、想念、そして感情さえも決定します。
偽りのアイデンテイティーは、私たちに犠牲、依存、あるいは自立をさせ、私たちはセンターからずれてしまいます。私たちを支えるはずもない、また幸せにもしてくれない夢をあてにさせます。偽りのアイデンテイティーは勇気を欠き、本来持って生まれてきた自分になることもできず、いわんや天命を生きることもできません。
真実のアイデンテイティーは、葛藤も要求も、あるいはニーズもなく、平和と完全な状態でセンターに存在します。それは純粋無垢なところであり、自己欺睛を避け、簡単さと恩恵を大事にします。真実のアイデンテイティーは今、ここにある自分自身のまさにセンターにあります。そこではもはや探し求めるものはなく、すべてが見いだされます。人類を助けるために地球に天才とマスタリーの貴重な贈り物をもたらすのが、真実のアイデンテイティーです。
シェークスピアもハムレットのポロニアスを通してこう言いました。「自分自身に真実であれ。夜が昼に従うように、真実であれ。されば誰に対しても偽りではあり得ない」と。
エクササイズ
今日は、あなたの真実のアイデンティティーを大事にしてください。
あなたが誰なのかを見せてほしいとお願いしてください。
偽りのバーソナリティーは今日すべて落ちてなくなるよう、お願いしてください。そうすれば 自分が誰なのか、何を本当に望んでいるのかがわかるでしょう。
今日は、あなたの真実の自己として、あなたそのものである恩恵、豊かさをすべて受け取り、それを気前よく分かちあってください。
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士