Lesson 89. 怖れを癒す
私たちの問題(特に私たちの成功を止めてしまうもの)は例外なく、怖れから生じています。言い換えれば、あらゆる問題、障害、滞り、気そらしは、怖れの表れなのです。
私たちの敗北は例外なく、成功や前進に対する私たちの怖れが導き出した結果です。次の一歩を踏み出せば、変化と成功の新たなレベルがもたらされます。ところが、このことにより、 私たちは自分にさらなる成功をもたらす「贈り物」に対して、 怖れを抱くようになるのです。
あなたの成功を止めてしまっているのは、「自らの怖れ」と「幻想に対する怖れ」にほかなりません。それらの怖れは思い違いに過ぎないのです。
私たちの怖れは例外なく、喪失に対する怖れです。言い換えれば、いかなる問題によっても、私たちは「何かを失ってしまう」という脅威を募らせ、身構えてしまうことになります。
一見すると、私たちは成功を願っているように思えます。ところが、自分でも気づかないうちに「成功すると、人は大切なものを失ってしまう」という間違った信念/観念を抱いてしまっているのです。この「大切なもの」は人の場合もあれば、ものや場所、浸り込み、自分なりの行動レベル、正しさ、復讐の場合もあります。
どんな問題も怖れを隠しています。いかなる欠乏感も怖れを隠しています。成功が足りないすべての分野が怖れを隠しているのです。この「怖れ」というひとつの原因から、無数の兆候が生み出されてしまいます。私たちは何としても自分の怖れを克服しなければなりません。
怖れには、必ず対象があります。その対象とは、私たちが今後起こることに対して抱く空想にほかならないのです。そう、私たちを怖れさせているのは、ある種の幻想に過ぎません。怖れの先にある真実を認識できれば、問題を解決することができるのです。
あなたにとっての問題を3つあげてください。それらの問題の根底にはどのような怖れがあるでしょうか?その怖れを神の手に委ねましょう。その3つの怖れをすべて神の手に委ねたあと、その代わりにどのようなものが与えられるでしょうか?
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士