Lesson 52. 心がせわしない日は・・・
心が落ち着かず、何かに取り憑かれたようになったり、打ちのめされたり、ストレスを感じてしまったときは、小休止することが大切です。もし休まなければ、あなたはただダラダラと能率の悪いやり方を続けてしまうことになるでしょう。そのような高度のストレスを感じている場合、がむしゃらに突き進もうとしてもうまくいきません。そういう場合に重要なのは、自分が本道からそれてしまったことを素直に認めることなのです。ある程度時間をとって、自分自身を解放してあげましょう。心が澄み切った状態になり、今この瞬間に集中できるようになれば、心の焦点を取り戻し、再び能率を上げることができるのです。
目を閉じて、自分の心の様子を観察してみてください。あなたのすべての思考は、独自の信念/観念の体系を持つ「人格」から生み出されています。そしてその人格は、あなたにこう囁きかけるのです。「これを達成すれば、お前は成功できるぞ」。しかし、これこそ真っ赤な嘘にほかなりません。実際、今はまりこんでいる道をいくら進んでも、あなたは成功も創造性も手にすることができないのです。
ひとつひとつの思考が心をよぎるたびに、自分にこう言い聞かせるようにしてください。「この考えは私を成功から遠ざける、偽りの目標を反映したものだ」こうすれば、その思考をあなたの心から追い払うことができます。何度かよみがえることがあっても、そのたび自分にこう言い開かせるようにしてください。「この考えは私を成功から遠ざける、偽りの目標を反映したものだ」
この作業を10分から15分くり返せば、あなたの心はどんどん澄み切っていくはずです。その時点で、自分にこう語りかけてみてください。「この澄み切った心の状態でこそ、私の成功が明らかになるのだ!」
さあ、これで準備が整いました。あなたは前よりはるかに能率よく効果的なやり方で、再び前進しはじめることができるのです。
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士