DAY 5. The difference between love and need if it hurts, it is’nt love! 愛とニーズの違い~ 傷つくならばそれは愛ではない~
私たちの多くは、誰かを失って苦しむ時、その苦しみの度合いで愛の大きさを計ろうとします。けれども、それは正しい行為ではありません。愛で心が痛むことはありません。「ニーズ(満たされない欲求)」があるから痛むのです。
私たちはまだ悟ってはいないので、みんな 「ニーズ」 を持っています。私たちの成熟度は、自らのニーズをどう処理するのかといったレベルで推し量ることができます。次のような感情や行動は、自分のニーズに対する成熟した対処法を身につけていないために起こるものです。怒り、苦痛、感情的な脅迫、復讐、わがまま、中毒、不平不満、攻撃、引きこもり、依存、自立、人助け、切り離し、ふくれっつら、人からエネルギーを吸い取る、奪う、操作、威圧、コントロール、 しがみつき、主導権争い、競争、死んだようになること、癇癪、幻惑など。これらはみな、注目を引こうとしたり、他の人よりもよい人になったり悪い人になったりすることによって 「特別」であろうとする試みです。喪失を手放すたびに、智恵と成熟度が増します。 コミュニケートし、素直になって、状況にうまく対応しながら自分のニーズに賢明に対処することが、私たちを人間的に成長させてくれるのです。ニーズに貪欲になったり、否定したり、恥ずかしく思ったりしていたら、成長することはできません。
あなたが経験している苦しみは本当の愛のためではなく、ニーズのために過ぎないのだということに気づ くことが大切です。それによってあなたは苦しみの幻惑と愛の幻想から救われるのです。人間関係において、ただの 「特別さ」 に過ぎないものに、愛というレッテルが張られてきたことがどれだけあったことでしょう。もし痛みを感じるのなら、あなたの 「特別さ」が苦しんでいるのです。それはあなたのエゴが苦しむのであって、あなた自身が苦しむ必要はないのです。苦しいのは、あなたの昔の相手があなたが決めたシナリオ通りに行動してくれなかったというだけのことです。彼(彼女)はあなたが、その関係の中で勝手に作ったルールを破ったのです。
ニーズを手放すことによって、そこにある愛とつながりを受け取り経験できるようになります。ニーズが強い時には、手に入れようとしますが、受け取ることはできません。 あなたの相手がたいした理由もなくあなたを遠ざけているように思えると傷つきますが、それはあなたが「奪うために与えている」からです。もしあなたが手に入れようとしなければ、拒絶されることはないはずです。なぜなら愛と全体感は何も要求しないからです。
EXERCISE
今日は、あなたの家族や過去の異性関係の中での痛みとともに、現在の状況について考えてみましょう。あなたの過去と現在の苦しみをできるだけたくさん手放すために、この「愛とニーズ」 という考え方を使いましょう。 もし過去がまだつらいものに思えるのなら、その痛みは過去のものではなく、まだ現在も続いているのです。手放すことによって、あなたはとても簡単に苦痛から解き放たれ、もっとずっといいものがあなたの心と人生を満たすようになります。今日はニーズを手放しましょう。愛があなたの人生を満たすことができるように。
「あなたが経験している苦しみは本当の愛のためではなく、ニーズのために過ぎないことに気づくことが大切です」
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士