Forgiveness as a form of letting go 手放すための許し/ビジョン心理学チャック・スペザーノ博士 幸福こそ、最大の復讐である

DAY 17. Forgiveness as a form of letting go 手放すための許し

 

「許し」はまだ終わっていない課題を片づけてくれます。それはバラバラだった未解決な事柄をひとつにし、新しい始まりに結びつけてくれるのです。「許し」はあなたを解放するように、相手も解放してくれます。そして、あなたを不平不満のもとになる行き詰まった状態から解き放ち、その下に隠れている無意識のうちにある 「罪悪感の束縛」からも解放してくれます。誰にもうらみを抱いていない人など、実際にはいないはずです。

私はこの仕事を通して、本人が気づいているかどうかにかかわらず、その人がどのくらい苦しんでいるのか、どれほど成功を手に入れられないでいるのか、何かの面でどのくらい豊かさに欠けているのか、などによって、うらみつらみを持っている度合いがわかるようになりました。

かつてのパートナーと自分自身を許す時、あなたは自分に訪れた新しい夜明け、人生の新しい章の始まりに気づくことでしょう。そして、他者に抱いている不満を解消するごとに、進歩がもたらされるのです。

許すことは、人間にとって最も難しいレッスンのように思われます。許すためには、自分の 「正 しさ」を手放すことが必要です。 「正しさ」は、私たちが怒ることを許し、正当化し、表面的には私たちを守ってくれますが、実際には私たちをやりたい放題にさせてしまいます。でもそうだからといって、不満の下に存在している隠れた罪意識を解放してはくれません。無意識の奥底で、私たちはパートナーと共謀しています。被害者になることに自分が加担しているのに気がつけば、それについての隠された感情を表面に出して直面し、癒すことができます。

一方、私たちが初めからやりたかった行為を正当化するためだけに、怒りが使われることもあります。こういう事態にならなければ、とてもやりたくてもできなかったようなことを、です。

たとえば、パートナーが浮気をしたような時には、自分の浮気や離婚を正当化することもできますが、これはもともと、自分も潜在的にそうすることを望んでいたとも考えられるのです。
ですから、今の状況を使って古い痛みや未完了の課題を表面化すれば、傷つく代わりに癒されることができるのです。この状況はお互いに作り出したのだということに気づけばなおさらです。

「許し」は物事をまっすぐに正し、人生を思いきり生きるための扉を開け放ちます。もう一度扉が開いて、素晴らしい人生がやって来るのです。許しはあなたにたくさんのものを提供してくれますが、特にあなた自身が自由になり、 いろいろなことがうまくいくようになります。もう、うらみつらみや無意識の罪悪感の中に引きこもることもないのです。

うらみつらみはあなたを今までなかったような場所へ閉じこめます。つまり、うらみつらみは、自分の行為を他人のせいにして責めるという無意識の投影なのです。時にはそれを隠したり否定したり、自分が非難しているものとまったく反対の振る舞いをして見せたりすることもあります。許すことは私たちをこのパターンから解放し、現在に戻してくれます。

EXERCISE

あなたがうらみつらみを持っている人が、目の前に立っているところを想像しましょう。

けれども今はその人の過ちを超えたところ、個性や肉体を超えたところを見てください。彼らの魂に灯る光を見、感じ、想像してみましょう。あなたの光が彼らの光と交わるのを想像しましょう。

あなたのハイヤーマインドに、自分ではできそうもない許しを成し遂げるように頼んでみましょう。そして、前に進むために必要な理解と安らぎを届けてもらいましょう。

「かつてのパートナーとあなた自身を許す時、あなたは自分に訪れた新しい夜明け、人生の新しい章の始まりに気づくことでしょう」

ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士

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