いつも飲んでいる漢方薬がなくなったので久しぶりに近所の病院にいってきました。定期的に飲んでいるお薬ですが、コロナが流行してからはしばらく病院から足が遠のいていました。テレワークということもあり比較的自分のペースで仕事ができ、通勤ラッシュのストレスが減ったせいか、薬を飲む頻度がゆるやかになったせいもあります。
とはいえ自分ではせいぜい2～3か月ぶりだろうと思っていたら、なんと4か月も経っていました。前回からそんなに経っていたのかとびっくりしました。
時間の流れが急に早くなったのでしょうか。それとも自分の中の体内時計がゆっくり進んでいるのでしょうか。
実はコロナウイルスが広がり、テレワークになって数か月たったころ、自分が先月何をやったのか振り返ってもなかなか思い出すことができませんでした。
もちろん仕事面であれば会社に月報を提出しているのでそれをみれば自分が何をしたかは思い出せます。ただ、プライベートでは手帳を見てもあまり予定が入っておらず先月は何をしていたかな・・・となるわけです。時間があっという間に流れていくような感覚。もったいないと思ってしまうあせりと、このままあっという間に人生が終わってしまうのではないかという怖さも実はちょっぴり感じました。
それまでの生活が100％充実していたというわけではありません。毎日仕事にでかけていた頃はお休みの日は何をしよう、どこにでかけよう、といったアイデアが日々の時間の流れの中でまるでタグのように、非日常を刻んでくれていて、振り返った時にあの時あそこにいったとか、こんなことがあった、と思い出すことができました。
いまはだいぶ緩和されましたが数か月前は旅行や外食は控えていたためお休みの日も家で過ごしていました。思えばいままでは、何か特別なイベントが日常の中で変化を感じさせてくれていたのです。
去年と比べて今のわたしの日常は大きく変わりましたが、慣れてしまえばそれもまた日常です。比較的ストレスのない単調な日々を家で過ごしていたせいか、今年受診した人間ドックではこれまで経過観察をしていたポリープがなくなり、外食が減ったせいかコレステロール値が減るなど、わたしにとっては喜ばしい結果でした。単調だと思っていた日常の中にも変化はあったのです。
そしていまわたしは5月から週1回のペースでオンラインセミナーに参加しています。このこともまた日常になりつつあります。そのセミナーは7か月後の個人、キャリア、健康の目標を設定し、それを約6週間毎の目標、さらに1週間毎の目標にブレークダウンして実行していきます。そしてその進捗をグループで共有します。
このセミナーの講師はこういったパンデミックな時だからこそ自分が幸せで成功するための目標をもって日々実践することが大切だと伝えています。確かにこの目標の設定と達成は単調な時間の流れの中でまるで旗のように目印になってくれています。
わたしが設定した目標は、キャリア面では12月に企業研修の講師をつとめる。個人カウンセリングや講座を開催する。個人面では夫と今後のライフプランについて話し合う。健康面では毎日ストレッチと絵日記をつけるというものです。
さらにその講師は目標を達成することが大切なのではなく、自分のパターンに気づくことが大切だと伝えています。
わたしはどちらかというと楽しいことはすぐ着手するのですが、気がのらないとなかなか手をつけません。逆に気がのらないからといって意図的に先に着手して、かえって疲れてしまうというパターンがあるようです。さらに短期間で達成できる目標はすぐクリアしますが、ハードルが高い目標を長期間で達成する場合は、マイルストーンの設定が苦手なようです。その一方で目標の内容を毎朝、毎晩のルーチンにうまく取り込んでしまえば比較的楽に何年も続けることができます。
こんな自分のクセやパターンを把握して、自分にあったやり方を取り入れ、苦手なことは誰かの力を借りていまは進めています。
たとえばカウンセリングや講座開催をするにあたり、集客をするために必要なWEBツールは知り合いの講座を受講し、その方のトレーニングを受けて昨日ホームページを開設することができました。毎日行うストレッチは朝起きたときと夜寝る前にベッドで行うことで楽に続けています。
こうした目標を持ち、日々実行していくとこれもまた日常になりますが、目標を達成するとそれは変化になります。さきほどのコレステロール値が減ったという結果は、毎日毎日単調だと思える日常の中で自炊生活を続けていくことで変化をもたらしました。この変化は全く予測していませんでしたが、この変化を意図的に設定するのが目標でもあるのだなといまは感じています。
そういう意味では単調に思える日常も未来への投資です。日々続けることで確実に変化は起きます。想定していた変化が起きなかった場合は目標を修正すればいいだけの話です。日常をほんの少しでも変えることでもいいでしょう。そう思うとなんだか単調な日常も楽しく過ごせそうな気がします。
30代から心の学びを始め、ユング心理学に基づいたアートセラピー・カウンセリング・コーチングの手法を習得。子どもが自由に想像し、表現できる場として小学生のためのアートセラピー教室を14年間主催。勤続20年以上の会社生活の中で、子会社出向、人員整理、同僚の病気、死などを経験し、自分らしく健やかに働くあり方を目指す。
現在は幸せで豊かな女性を増やすことを目的にMFBメンターの手法を実践中。
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