Lesson 76. 成功という感じ
成功にはある「感じ」が伴います。それは自信に満ちた感じであり、「正しいことをしている」という感じにほかなりません。自分に自信を持ち、高揚感に溢れ、流れに乗っているように感じます。「道に外れたことはしていない」という確信があります。神の意思とあなた自身の意思がぴったりと一致し、それを遮る抵抗が過去にも現在にもまったくない状態です。エゴの煽動による熱狂状態はどこにも見当たりません。そこには、あなたの内面からわき起こるハミングだけが開こえています。そしてあなたはそのハミングに耳を傾け、心の平穏を感じているのです。
あなたが最近「真の成功」を感じたときのことを思い出してみてください。そのときのことを追体験するのです。あなたが感じたのはどんな気持ちでしたか?その感情をあますところなく感じとってみましょう。そのとき、あなたの体はどのような感覚を覚えていたでしょうか?
次に、あなたがはじめて「成功した」と感じたときのことを思い出してみてください。それはどのような状況だったでしょうか? あなたは何歳でしたか?どんな感じでしたか?思わずハミングし、天空に舞い上がるような気分を感じましたか?あなたの体はどのような感覚を覚えていたでしょうか?―その感じを現在に持ち帰ってきてください。そしてその感じを誇張してください。最初に感じた成功感と最近感じた成功感には、どのような違いがあるでしょうか?
今度は、あなたが「人生で一番大きな勝利を手にした」と感じたときのことを思い出してみてください。それはどのような感じだったでしょう? あなたはキラキラと輝いていましたか?そのように輝くのはどんな気分でしたか? 一その成功体験に伴う感情や感覚をひとつ残らず調べてみてください。あなたの心のファイルに、そういった感情や感覚を保管しておきましょう。
あなたのすべての成功について熟考してみてください。それぞれの成功にまつわる感情、感覚をひとつ残らず学び取るのです。
より大きな成功を手にするたびに、それにまつわるすべての感情を心のファイルに保管するよう心がけてください。どんなに困難な状況に直面しても、それらの感じをやすやすと呼び出せるようになるまで、成功感について真の学びを重ねるのです。そうすれば、気分が落ち込んだりうまくいかなかったりしたときも、それらの成功感を呼び出せるようになります。その感じを記憶に刻みつけ、体の奥深くで理解できるようになるのです。
それらの感情や感覚を記憶し活用することで、「成功感」と「成功を導くような振る舞い」を呼び起こすようにしましょう。あなたの内面にある「成功のパターン」を強化するのです。
今日は、あなたが「まだ完全には成功できていない」と感じる状況に、それらの成功感を注ぎ込んでみてください。
ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士