文句の持つカ/ビジョン心理学チャック・スペザーノ博士成功心理100

Portrait of a frustrated student being surrounded with piles of books

Lesson98.  文句の持つカ

 

文句を訴えることこそ、私たちを成功から遠ざける行為にほかなりません。それは、私たちが成功とは別の計略を持ってしまっているからです。この計略は、ずっと潜在意識に留まることになります。そのため何度不満を訴えても、私たちはそのことを覚えてはいません。不平を言っている最中でさえ、自分の行為に気づかないこともしばしばです。私たちはただ惰性で文句を口にしています。あまりに頻繁に行っているため、その行為にすっかり慣れてしまっているのです。

私たちは文句を通じて憂さ晴らしをしています。相手が同情的な聴き手なら、いくらでも不満をこぼし続けることができます。誰かについて漏らした不満に、聴き手が相槌を打ってくれたら、自分の正しさが証明されたような気になるのです。でも実際のところ、私たちは肝心なことに気づいていません。人生や他者、あるいは仕事に関する私たちの文句には、聴き手に対する文句も含まれているのです。

文句は一種の攻撃です。攻撃とは一部の人だけでなく、全員に影響を及ぼしてしまうものと言えるでしょう。私たちの文句 が「聞くに堪えないもの」になってしまうのはこのためです。文句により、私たちは周囲の人びとの感情レベルを汚染してしまっているのです。

文句によって私たちの悪い態度や、さらには、私たちが他者に期待(「私のために何もかもやってほしい」)してしまっている分野が明らかになります。文句とは、私たちの過去のある場所を示すものにほかなりません。その場所において、私たちは喪失にうまく対処できずに苦しんでいるのです。
私たちは文句にニーズを募らせ、他者のことなどお構いなしの態度をとってしまいます。だからこそ、私たちのニーズが満たされることは決してないのです。

ニーズを募らせているせいで、私たちは他者のことも、彼らのニーズのこともすっかり忘れてしまいます。そう、私たちは文句を訴えている相手に、自分のニーズを満たしてもらおうとしているのです。

ここで大切なのは、「現在満たされていないニーズは、かつて私たちが抱えていた古いニーズである」と気づくことにほかなりません。ニーズとは、現状よりずっと前に起きた 「絆の喪失」によってもたらされるものなのです。

問題を抱えているからこそ、私たちが現状において発揮できる、ある種特別な力があります。それが「文句の持つ力」です。この魔力を使うと、まさに黒人霊歌の一節にある 「誰も知らない、私がどんなひどい目に遭ったか、イエス様だけが知っている」と同じ状態に到達できます。いいえ、文句を言うなら、この一節も本当はこのように変更すべきなのかもしれません。
「誰も知らない、私自身がずっと問題だったことは … … 」

「文句の持つ力」は、過去の喪失を埋め合わせるために、注目を浴びようとする試みから生まれます。でも私たちが実際に行動を起こさない限り、過去の喪失を癒すことはできないのです。

では、文句をまるごと変えてしまうにはどうすればよいのでしょうか? その点に関して特に有効なのが、私たちの内面に関する成功原則です。なかでも「コミュニケーション」や 「許し」は、文句の種となる分離を終わらせてくれます。また「手放すこと」は、停滞していた私たちを前進させ、流れに戻してくれるのです。

文句を口にしているとき、私たちは暗い魔力に取り憑かれ、 自分の状況を変える手段を避けてしまっています。さあ、今こそ、あなた自身の直観とリソースにコミットすべきときなのです。

今こそ、あなたの人生を永遠に変えてしまうような行動をとるべきときです。

ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士

幸せの心得PDF