罪悪感を解放する/ビジョン心理学チャック・スペザーノ博士癒しの原則

罪悪感を解放する

罪悪感を解放するとは、あらゆる形の自己攻撃から自らを解き放つことです。なぜなら罪悪感を持っていると、私たちは必ず自らを罰するか、他の人を使って自分を罰してくれるように仕向けるからです。

罪悪感は非常に原始的な心の働きであり、最も破壊的な概念です。自分の罪悪感や自らを罰したいというニーズを、この宇宙の最も高次な愛の力である神を含め、他の人たちに投影します。

罪悪感は次のステップヘの怖れから自分を守るために使う幻想です。また、ひそかに神を攻撃する方法としても私たちは自分の罪悪感を使います。

罪悪感はエゴがもっと強くなるため、特別になるため、そして分離の状態でいるために使う要素の一つです。

罪悪感は無価値感、失敗、自己攻撃、判断、責め、犠牲といった感情すべての根源にあります。罪悪感を持っていると、間違いを訂正できず、レッスンを学ぶ代わりに自らを罰します。

罪悪感は人生の強力接着剤であり、私たちはそれを使って自分を身動きできないようにします。もはや前に進もうとしても無駄だという口実を罪悪感は与えます。また、 罪悪感は欠乏感と失敗感の主な原因の一つです。隠れたり、 自分を小さくしたりするために私たちは罪悪感を使います。 そうすればもう一段成長する必要もなく、自らの偉大さ、生まれてきた目的を受け取らずにすむからです。

慢性的な罪悪感は、自ら人生を暗い物語にし、あたかも神のせいであるかのように振る舞うことによって、両親、パートナー、そして神に対し復讐をする方法となります。私たちが自ら書き下ろし、生きている暗い物語は、神が不十分であり、それゆえに私たちの方がよりよいはずだと証明しようとしているのです。世界を見てみれば、神がいかに間違いを犯し、失敗したかがよくわかり、それならば私たちが神の王座につき天を支配しなければならないと思うわけです。これが最も根深い、最も暗い企みとしてのエゴの正体です。

罪悪感は、私たちを成功、健康、セックス、幸せ、愛から遠ざけ、私たちが神の子であることをわからないようにするものです。

罪悪感は傲慢です。なぜなら、神よりも自分たちの方が自分についてよく知っていると言っているからです。

罪悪感は、父なる神が愛あふれるごちそうを用意して待つふるさとに私たちが帰ることを許さず、不出来な子供として自らを罰せよと私たちに命令します。そこで私たちは罪悪感を使って自分や他の人をコントロールし、コ ントロールされたい時には、自分を有罪だと判断してくれる人を見つけようとします。しかし、罪悪感を使って他の人をコントロールすると、相手の恨みを買い、感情的にも相手は疎遠になるでしょう。結局、その場の戦いには勝ったように見えますが、長い目で見ると負けたも同然です。コントロールの手段として、罪悪感は一時的にはうまくいきますが、永続性はありません。罪悪感を解放し、真実は全員が無実なのだと気づくと、私たちも世界も生まれ変わるのです。

エクササイズ

今日は、自分自身を許しましょう。

もしも許せないと感じるなら、それは間違った目的のために罪悪感を使っている証拠です。その隠れた目的を調べてみれば、それがあなたを幸せにするには間違った戦略であり、決して成功しないとわかるでしょう。

罪悪感からあなたが自らに科している罰は、あなたが愛している人たちにも科せられることになります。

罪悪感を解放すると、あなたはより幸せに自由になります。さらには罪悪感から切り離してしまった絆を再び築くことによって、愛する人たちをも自由にすることができるのです。

ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士

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