無防備/ビジョン心理学チャック・スペザーノ博士癒しの原則

無防備

 

 

無防備とは、心が開いた状態であり、矛盾するようですが、安全を提供します。

自分自身を防衛したり守ろうとしたりしても、それはほとんどの場合成功せず、むしろ怖れを生み出します。怖れは私たちが怖れている、まさにそのことを引き寄せます。

エゴの世界では、これがさらに大きな防衛を作る格好の理由になりますが、ハイヤーマインドの世界では、これはいいニュースです。なぜならまだ癒されていない問題が、完全に癒されるためにやってきたと捉えるからです。

私たちが防御しようとすると、よけいに注意を引き、怪しい魅力となって他の人たちの興味を引かずにはおきません。守ろうとするものが、私たちの防衛によってかえって強調されてしまうのです。どんな防衛も攻撃を生みます。

隠された痛みはどんなものであろうと、表面化し、解消できる状況を求めます。完全に癒されるまで、何度でも繰り返し表面に上がってくるのです。それを目的に私たちは隠れた痛みを引き出すべくきっかけを作り、それに感情的に反応し続けるわけです。きっかけがあると、内面の痛みが吹き出してくるので、私たちは過剰に反応します。

そして、あたかも自分の外側にある何かのせいで痛みを感じるのだと思えてなりません。エゴはこれをまた別の防衛の格好の理由にし、さらにエゴを強めるのです。痛みをまわりの誰か、あるいは何かのせいにし、それが自らのマインドから生じているとは思わず、自分の責任だとも思いません。

他の人のせいにできない時には、エゴはそれを私たちのせいだと思わせます。これは責任と無防備を妨げ、エゴをさらに強めるだけです。

ハイヤーマインドは、どんな心の動揺もすべて、問題の癒しを最終的に完了させる機会としてとらえます。

私たちは、特定の自己概念やエゴの側面を断固として守ろうとします。しかし、私たちの真実の姿はなんの弁護も必要ないのです。私たちを身構えさせ、慈藤に陥らせるのは、疑い、不安、そして気づいていない正反対の観念に対する埋め合わせなのです。実際には価値がないにもかかわらず、私たち自身や世界の目には、あたかも何かが私たちに価値を与えてくれるかのように思え、私たちはそれを守ろうとします。

しかしそれを自分のものにしたとたん、それに自分がとりつかれてしまうのです。防衛はたいてい、私たちを問題と一緒に閉じ込めてしまいます。防衛的になると、必死に働かなければならず、多大なエネルギーを使いますが、それをコミュニケーション、交渉、楽しみに使う方がずっといいはずです。無防備は、私たちをオープンにし、受け取ることが可能なものはすべて楽しめるようにします。

 

エクササイズ

 

今日は、あなたが防衛しているものを調べてみましょう。どのぐらいあなたは防衛していますか。

 

・防衛はうまくいっているのでしょうか。

・そんなにまでして防衛するために、あなたは何を代償として支払っていますか。

・防衛することで、どんないいことから自分自身を 遠ざけていますか。

・恩恵にあなたを守ってもらい、喜びにエネルギーを使いますか。

 

今日は、あなたを守ってくれるように、エネルギーをすべて喜びのために使えるようにと、恩恵とハイヤーマインドにお願いしましょう。

無防備になることにコミットしましょう。どんな不幸な出来事もあなたのマインドから起きていると認識し、責任を持ちましょう。それらの出来事の由来がどこにあると思っているにせよ、それらが出て来たら癒しましょう。

無防備は人生に刺激や驚きを取り戻させてくれます。

ビジョン心理学創始者・チャック・スペザーノ博士

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