Taking the first step 最初のステップ/ビジョン心理学チャック・スペザーノ博士 幸福こそ、最大の復讐である

DAY9. Taking the first step 最初のステップ

 

手放すプロセスの中で、最初の一歩を踏み出すことは、最も難しいことかもしれません。けれどもこの一歩さえ踏み出してしまえば、その後はずっと簡単になります。手放すことに自分の好みのスタイルを見つけることはよくあることです。一般的なスタイルでもよいかもしれませんし、ほかのエクササイズや手段も役に立つかも知れません。

苦痛の層は何層にも重なり合っているため、心の安らぎを得た後で、またより大きな苦痛の層を見つけることもあります。やっと突破口を見つけたと思ったのに、気分はよくなるばかりか、悪くなるように思えることさえあります。それは、あなたがより深い苦痛の層へ立ち入ったために起こっていることですから、悪くなっているように思えても、実際にはよい方向へ向かっているのです。このようなことは、非常に大きな喪失が起こった同じ日(命日、事件・事故のあった日、別れた日など)に起こることがあり、半年後、あるいは1、2年後、5~10年後のその日に、新しい苦痛の層が現れることもあるのです。理由もわからず気分が滅入ってしまう時には、あなたの内部に ある癒しのメカニズムを信じ、時を待ちましょう。 こんなに気を滅入らせるのは、自分の人生の中にあるどんな痛みなのかを 直感的に自分に問いかけてみましょう。あなたが新しい成長のステージにたどり着くたびに、もっと深い層が癒されるために、人生の中での苦痛を伴う事柄が現れて来るかもしれません 。

苦しみの層が次々と現れるのは、実際に苦しみがそんなにたくさん存在しているからではなく、私たちが新しい苦しみを恐れてしまうから、つまり知らない神様より、知っている悪魔を信じてしまうからです。信頼して前に進むのが恐いので、私たちはこの 「でっちあげた痛み」を使って自分をとどめておくのです。そのような拒絶が起きた時には、前に進むことを 恐れているから起きているのだと気づくことが大切です。 このような時には、セラピーや手放すプロセスが苦痛を解決するのと同じくらいのスピードで、あなた自身が苦痛を作りだしているので、セラピ ーやその他の方法も効き目がありません。このような時が、最初のステップを踏みだす決心をする時です。 もし自分が仮病を使っていると思うのなら、手放すことの目標を自分で設定することが大切です。調子が悪い日ならば、小さい目標を立てましょう。目標を達成するごとにあなたは元気になり、前進することでしょう。

EXERCISE

1.うらみを持つと、起こったり、閉じこもったり、無意識の罪悪感を持ったりして、あなたの進歩を止めてしまいます。そして、悲しみと罪悪感は手をつなぐので、喪失はうらみと結びつきます。だから大きな声で言いましょう。「~さん、~したあなたを許します。自分を止めるために、このことを使うのはもうやめます」

特定のうらみについて、これを繰り返し行いましょう。過去の人間関係や親など、他の人々が許しを乞いにあなたの心の中に現れるかも知れません。その時は彼らに対しても同じことをしてみましょう。

2.あなたの暮らしに合わなくなった人間関係のガラクタを始末しましょう。お財布、ブリーフケース、引き出し、食器貯蔵庫、戸棚などをきれいに掃除しましょう。誰かに手伝ってもらったほうがいいようなら、一緒にやってもよいでしょう。

3.達成されていない計画のリストを作りましょう。あなたの暮らしに合わない計画を手放しましょう。あなたの人生にふさわしい目標を立て直しましょう。

ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士

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