Burning emotion as a form of letting go 手放すために感情を燃やす/ビジョン心理学チャック・スペザーノ博士 幸福こそ、最大の復讐である

DAY 18. Burning emotion as a form of letting  go 手放すために感情を燃やす

 

癒し手放すためのとても簡単な方法があります。私の妻がそれを発見、改良し、今では 「感情を燃やすこと」 と呼んでいます。ピッタリの名前だと思います。ちょっとした意欲さえ持っていれば、この方法はシンプルで効果的です。

あなたがするべきことは、自分が感じていることを感じるだけです。痛みや罪悪感、空しさ、暗黒、死んだような気持ち、無感覚、感情の滞りといった感情を体験しているうちに、もっと深くていやな感情が出てくるようになります。けれども、あなたが勇気を持てば、こういう感情がわいてきても、だんだん平静になり、楽しい気持ちに変わってきます。抑圧された感情はあなたを分離し、相互依存(*) の代わりにあなたを自立させてしまいます。逆に感情を抑圧すると、自然とそれがストレスになってしまいます。

感情を押し殺すと、その感情自体はエネルギーを失いますが、そのためには大変なエネルギーを費やします。この時のエネルギーの損失はあなたを疲れさせ、落ち込ませます。
私が治療してきた深刻な病気を持った人々の大半は、心の中に大きな感情の隠し場所を持っていました。このエネルギーを解放してあげても命に別状はありませんが、心の中にそれを貯めておくことは、命取りになりかねません。

このような感情は、 トンネルがどこまでも深く続くように、つらい感情を超えて喜びに到達するまで、ずっと心の中に幾重にも重なっています。さらにまたあとになって、 他の感情の層、あるいは感情のトンネルに気づくかもしれません。けれども感情には終わりがあり、永久に続くものではないということを知ることが大切です。

感情を燃やしてしまうことには別の恩恵もあります。そ れは感情を燃やすにつれて、自分の感情ともう一度つながることができるようになるということです。深い層の中に入り込む時に、あなたは感情だけでなく肉体的な面、性的な面、精神的な面ともつながることができるようになります。そうやってあなたが自分の感情に素直になれば、受け取ることに対しても、人間関係に対しても、同じように心を開くことができるのです。

喪失のあと、人は感情でいっぱいになります。そのような時こそ、身近な心の痛みを手始めに、自分自身とつながるよい機会です。いつもより深く感情移入し、そこにあるものを素直に感じてみることによって、加速度的に前に進むことができます。喜び以外の感情はみな、感情を挽<粉ひき機にかけて精製することができます。感じるためには少し勇気が必要ですが、あなたはそのことによって進歩し始めるのです。

EXERCISE

今日はあなたの感情を味わうために、できるだけ時間をさいてみましょう。実際のところ、あなたは感情を燃やしながら、たいていのことはなんでもすることができます。つまり感情を燃やすことは、食べたり仕事をしたりといった、他のことと同時進行することもできるのです。眠っている時でも、燃やし続けようと自分に伝えてもよいでしょう。感情を燃やすことはとても基本的な癒しの方法で、 このやり方をとても好きになった人たちもいます。意欲と勇気さえあれば、なんでも変えることができるのです。この訓練に熟達すれば、愛と恩恵に向けて自然な発展が期待できるのです。

「あなたが自分の感清に素直になれば、受け取ることに対しても、人間関係に対しても、同じように心を開くことができるのです」

* 「相互依存」

親密感にあふれた豊かな生き方。神や宇宙の恵みに対する認識と感謝によって人として成熟している段階を言います。愛し愛され、すべてのものとつながっている感覚があります。

ビジョン心理学創始者 チャック・スペザーノ博士

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